2015年3月27日金曜日

こがねいふぉーらむ

3月8日(日)に「こがねいふぉーらむ」が、萌え木ホールにて開催されました

第一部 講演会ダイジェスト

『小金井市の学童保育の これまで・これから』
(橋本昭彦さん)
 平成14年の小金井市行革大綱において、市の人件費削減等の観点から学童保育の民間委託の話が始まりました。学保連では、賛否のとりまとめが困難だったので、これまでの「質」を守ることにこだわり、その指標の一つとして、他市と比較しての「やめない率」の高さに着目しました。
その後、市の児童福祉審議会に学保連として参画して、平成18年の答申に「学童保育事業の運営基準の策定」と「行政・指導員・利用者による運営協議組織の設置」を盛り込み、他市にはない現在の仕組みが出来上がりました。これからも行政・指導員・父母会・学保連等で連携を保ち10年・20年後の父母会活動に繋がっていくように様々な課題に取り組んでいく必要があると思います。

『学童保育の中での育ちあい』
(岩崎沙知子さん)
 1年生の入所当初、奇声を上げ、暴力的な行動の多かった男の子がいました。そんな彼に対して、周りの子どもたちは次第に敬遠するようになっていきました。
その男の子に必要だったのは、とにかく気持ちを聴いてあげるということでした。少しずつ周りの理解度も上がり、彼とほかの子のケンカの仲裁に入る子が現れるなど、彼に寄り添ってくれる子どもたちが増えていきました。そして、彼は2年生となり、ワガママな1年生と我慢しながら遊べるまでに成長していました。そこには、子どもたちの様々な気持ちの動きがありました。
心の育ちあいが出来る学童とは、子どもたちが依存しながら自立する、共に育ちあう場所であると思います。

『子どもの命と心をまもる学童保育』~東日本大震災を通して~
(池川尚美さん)
 東日本大震災後、心のケアに一番大切だったことは、しゃべることです。指導員さんたちは、子どもたちの食料や遊び場が制限されるなか、子どもたちと手遊びをするなど、出来る限りの工夫をして寄り添ってくれました。
子どもたちは、避難所となった学校で率先して片付けをするなど、学童保育で身についた、仕切る力・言わなくてもできる力を発揮してくれて、その姿は親にも刺激を与えるものでした。子どもたちは「自分が役に立つ」と思うことで安心し、同時に自らの心のケアもすることとなります。
近所の関係が希薄化するなかで、学童保育は、ずっと続いていく良い人間関係を作っていくことができる数少ない場所だと思います。



第二部 しゃべり場

 第二部はみんなで学童保育を語りつくすしゃべり場。聞いているだけでもよし。うなずくだけでもよし。これからの学童保育、明日からの学童保育の姿を描いてみたい、という趣旨でグループ討議を行いました。


第11回代表者会議

 先々週末となりますが、前原暫定集会施設にて第11回代表者会議が開催されました。
各学童からは、来年度の役員についての話題が多く出ていました。
学童保育所の大規模化についての話し合いも行われ、定員をオーバーした場合はどうするのか。全入は守れるのか。
出生率から数年後には人数が減るという話もあるが、働く女性との関係が考慮された話なのか。
いろいろと疑問がつきない内容でした。
また、学童の会長さんからは、例年使っていたキャンプ場の許容人数を超えてしまい、別の場所を模索しているなど切実な話もありました。